SERVICE 04

グループワーク(行動観察)設計

行動観察で評価するためのテーマ設定、評価の手順を設計します。

ISSUE & SOLUTION

課題
  • 書類やテスト以外は、面接でのみ評価をしている。
  • 簡易的なディスカッションを毎年実施させているが、慣れている応募者が仕切って進めるのがお決まりになっていて、本来のパフォーマンスを評価できているか不安がある。
解決
  • 面接にはない行動観察の強みを活かして、応募者をより多面的に評価できるようになる。
  • 実施目的と難易度を意識したテーマ設定にすることで、応募者本来のパフォーマンスが評価できるようになる。

OVERVIEW

グループワーク(行動観察)設計は、応募者の行動を直接観察して評価する場を設計するサービスです。何を評価したいのかを起点に、テーマ、場の難易度、当日の進行、観察と評価の手順までを一体で設計します。

面接ではできない2つのことが、行動観察で実現可能

行動観察手法には、面接にはない強みが2つあります。

  • 行動を直接観察できる応募者の過去のエピソードを聞くのではなく、目の前で起きている行動をそのまま観察できます。すべてが直接評価なので、評価の精度が高まります。
  • 場の難易度を、人事がコントロールできるテーマを設定するのは人事側です。応募者が持っているエピソードの手札に依存せず、評価したい難易度の場を、こちらから用意できます。

これは、面接設計(SERVICE 03)で扱う評価誤認の3つの落とし穴——直接評価に引っ張られる/場の難易度を無視する/無い袖は振れない——に対する、構造的な回避策でもあります。

行動観察手法の形態と一般的な難易度

行動観察を用いる選考手法には、いくつかの形態があります。厳密な定義があるわけではありませんが、一般的には次のように使い分けられ、それぞれ作ることができる場の難易度が異なります。

形態一般的な特徴難易度
グループ
ディスカッション
成果物を求めず、お題についてディスカッションを行う。発表を伴わないことが多く、実施時間は短め。易しい
グループワークグループで話し合い、お題に対する成果物の作成を課す。発表を伴うことが多い。30分〜1時間程度。易しい
ケースディスカッション
ケースワーク
ケースをもとに話し合い、課題の解決を伴う提案などを行う。発表を伴うことが多い。45分〜2時間程度。やや難しい
ビジネス
シミュレーション
ケースをもとに、指標を競ってグループ対抗戦を実施する。指標による勝ち負けがある。基本は終日。難しい

本サービスでは、この表の上3つ——グループディスカッション/グループワーク/ケースディスカッション——を設計の対象としています。

高い難易度の場を作るなら、ビジネスシミュレーション

行動観察手法の中でも、もっとも高い難易度の場を作りやすいのがビジネスシミュレーション(SERVICE 02)です。対抗戦形式で盛り上がり、自社の業務をもとにしたオリジナルのプログラムであるため、評価だけでなく応募者の「惹きつけ」にも効果があります。

ビジネスシミュレーションの実施をご検討の場合は、こちらをご覧ください。

SERVICE 02

貴社の仕事に合わせた対戦型ビジネスシミュレーションを開発します。指標で勝敗が決まる、難易度の高い場を作れます。

グループワーク設計の3つのポイント

グループワークの設計には、次の3つのポイントを含めます。

1テーマと、場の難易度

グループワークは、テーマが簡単すぎると評価に使えません。簡単なテーマは応募者に対策されやすく、そこで確認できた行動が本来のパフォーマンスなのか、判断できなくなるからです。

そこで設計では、「どの難易度の場を作るか」を先に決めてから、テーマを作ります。テーマを思いついてから難易度を後付けするのではありません。難易度の考え方は、後述のRDIの特徴で詳しく説明します。

2行動を「わざと」発露させる仕掛け

評価したい行動が、その場でたまたま起きるのを待っていては、評価はできません。そこで、評価したい行動を、わざと発露させる仕掛けをプログラムに組み込みます。

たとえば、評価要素が「矢面に立つ」なら

矢面に立てるチャンスが訪れなければ、その能力は評価できません。誰かが矢面に立たざるを得ない状況を、進行の中に意図的に仕込みます。

同じように、困難に立ち向かう系の能力は、困難な状況が発生しなければ評価できません。その状況を意図的に組み込めることこそが、行動観察手法の強みです。RDIは、貴社の評価要素を一つひとつ確認しながら、どこで何を発露させるかを設計に落とし込みます。

3観察と評価の手順

場を作っただけでは、評価は揃いません。誰が、どのグループの、何を見るのか。観察した行動を、どの評価要素の、どのレベルとして記録するのか。ここまで決めて、はじめて設計です。

評価者の配置、観察の分担、評価表、当日の進行台本まで、そのまま実施できる形でお渡しします。

OUR APPROACH

RDIの特徴は、「そもそも面接以外で評価できないか」から考えることと、「難易度」という概念を設計の中心に置くことです。

まず、「面接以外」を検討する

面接には、評価誤認の落とし穴が多く存在します。誤認を回避する工夫はもちろん大事です。しかし、その前に——そもそも面接以外の手法で評価できないかを先に検討する。これがRDIの出発点です。

検討の順序は、次のとおりです。

検討① 専門のテスト

信頼性が検証済みのテストであれば、短時間で大量の応募者を正確に評価できます。ただし、弱点が2つあります。

  • 割高である替え玉受験の対策まで含めると、コストはさらに膨れ上がります。
  • 測定できない評価要素が多い行動特性の評価をテストで行うことは困難だと、RDIは考えています。
検討② ワークサンプルテスト

業務に近しい作業を課して、パフォーマンスを測定する手法です。主に、専門的な知識・スキルを伴う職種で有効に機能します。

ただし限界があります。「業務に近しい作業」を作り出せない職種があることです。その代表が営業です。また、就業経験のない新卒採用に対して実施することも簡単ではありません。

検討③ 行動観察手法

そこで登場するのが、行動観察手法です。ワークサンプルテストが業務に「近しい」作業を課すのに対し、行動観察手法が課すのは業務の「難易度」に相当する作業です。業務そのものを再現できなくても、業務と同じ難易度の場さえ作れれば、行動は観察できます。

ワークサンプルテスト 業務に「近しい」作業 行動観察手法 業務の「難易度」に相当する作業 これらはすべて、行動観察手法 グループワーク/グループディスカッション ケースディスカッション ビジネスシミュレーション
行動観察手法が課すのは、業務の「難易度」に相当する作業。

広義にはワークサンプルテストと同義とされることもありますが、本サイトでは区別して扱っています。

設計の中心にあるのは「難易度」

行動観察手法を選んだとしても、テーマが簡単すぎれば測れません。簡単なテーマは応募者に対策されやすく、そこで確認できた行動が本来のパフォーマンスなのかがわからなくなります。

そこで登場するのが、「難易度」という概念です。

難易度を用いた能力測定——視力検査とIRT

視力検査は、ランドルト環の難易度を上下させながら、正答が落ち着いた点を「視力」とします。難易度を考慮して能力を測定するこの考え方が、項目反応理論(IRT)です。100点満点のテストよりも精度の高い評価ができるとされ、CBT化にともない、IRTを適用した適性検査も登場しています。

× 難易度を上げていく → 正答が落ち着いた点=能力

選考の場も、同じです。「その行動ができた」だけでは足りません。どの難易度の場で、その行動ができたのか——ここまで揃って、はじめて能力を評価したことになります。

難易度の例——カネヴィン・フレームワーク

難易度を段階的に示す枠組みは、意外と多くありません。ひとつの例として、カネヴィン・フレームワークを紹介します。

明白 Clear 手順に従えば 正解できる 込み入った Complicated 分析すれば 正解に至る 複雑 Complex やってみて 初めて分かる 混沌 Chaotic 因果関係が 見えない 難易度が高い場へ
難易度を段階的に示す枠組みの一例。右へ行くほど、難易度の高い場になる。

RDIは、貴社が評価したい能力に照らして「どの段階の場を作るか」を先に決め、そこからテーマを組み立てます。おもしろそうなテーマを思いついてから難易度を後付けするのではありません。この順序が、グループワーク設計の質を分けます。

難易度設定による参加学生のパフォーマンスと評価例

同じメンバーが集まっても、場の難易度によって「誰がどう活躍するか」は変わります。参加者を「目立たない/受け身がち/優秀/かなり優秀」の4層に分けたとき、難易度ごとにどのような場になるかを示したのが次の図です。

目立たない 受け身がち 優秀 かなり優秀 難易度 活躍イメージ 検討のポイント この2人も場合によっては 「落とさなくて良い」と 判断される。 この3人は誰でもリードできる。 場合によっては左2人の方が 活躍する。誰か1人くらい意図的に 行動発露を減らすこともある。 「優秀」と「かなり優秀」の差がつきにくい 「かなり優秀」は満足度がやや低くなりがち 「受け身がち」でもリード役の配慮によって 活躍できる場合がある 評価軸によっては「受け身がち」でも 合格ラインに達することもある この2人の両方もしくは どちらか1名は議論に ほぼ加われないこともある。 「かなり優秀」に追随する 形で議論をサポートする。 「かなり優秀」がリードする展開になる 「優秀」は追随したりサポートの立場で 議論の発展に貢献する 「受け身がち」の両方もしくは1名程度は 議論にほぼ加われないこともある 半分合格、半分不合格にわかりやすく分かれる 限定的な発言しか できない。 場合によってはこの2人 の両方もしくはどちらか1名も 貢献度が高くないように見える。 「かなり優秀」が発言をしないと議論が 先に進みにくい展開になる 「優秀」でも活躍のしどころを うまく見つけないと評価軸によっては 不合格になる可能性もある 場合によっては左3名はほぼ発言せずに終了する 「かなり優秀」の満足度は高くなる
難易度が上がるほど、「かなり優秀」に議論の主導が集まり、左側のメンバーの行動は出にくくなります。
誰の何を見たいのかによって、作るべき難易度は変わります。

RDIのコンセプト

選考の精度をどう捉えるかについては、採用コンセプトで詳しく解説しています。

採用のコンセプトを詳しく

RDIの成果物例

グループワークを設計し、一式を納品いたします。以下は比較的難易度が高いプログラムの設定説明資料の一部です。

RDIが納品するグループワーク設計の資料の一部
RDIのグループワーク設計の資料の一部

FLOW

お問い合わせから振り返りまで、次のステップで進めます。

  1. 1
    お問い合わせ・ご相談現状の課題やご要望をお聞かせください。すでにグループワークを実施されている場合は、その内容もあわせてお聞かせください。
  2. 2
    ヒアリング・要件整理・ご提案評価要素・評価基準の有無、実施の目的、実施の時期・人数・時間、対面かオンラインか、評価者の人数などをうかがい、作るべき場の難易度と設計の範囲をご提案します。
    評価要素が定まっていない場合は、選考設計(SERVICE 01)からのご提案をさせていただくことがあります。
  3. 3
    設計・成果物の作成実施形態や難易度、テーマについて相談しながら決定します。
    設定説明資料、ワークシート、進行に応じた事務局用資料などの、実施に必要な資料一式を開発し、納品します。
  4. 4
    納品成果物を納品し、内容をご説明します。
  5. 5
    行動観察の実施お客様ご自身で、納品した設計に沿って実際の選考を実施いただきます。評価者への事前レクチャーや、当日の運営サポート、ファシリテーションなどが必要な場合はご相談ください。
  6. 6
    振り返り・次回活用結果を振り返り、テーマの改訂や難易度の調整につなげます。

FAQ

Q費用はどのくらいですか?
対象範囲や規模によって大きく異なります。簡易的なものであれば30万円程度から可能ですが、複雑なものは150〜250万円程度になる場合もございます。ご要望をうかがったうえでお見積もりしますので、まずはお気軽にご相談ください。
Qどのくらいの開発期間がかかりますか?
内容によって変わります。ヒアリングのうえ、ご希望のスケジュールに合わせて進め方をご提案します。
Qプログラムの実施時間はどの程度ですか?
45分程度のものから2、3時間のものまで、ご要望に応じて開発いたします。ただし、時間が短いと対策されやすく、評価が難しくなるなどの懸念点もありますので、時間以外の要素も含めて相談し、ご提案いたします。
Q評価要素や評価基準が決まっていなくても依頼できますか?
評価要素や基準が曖昧なままでは、難易度設定や発露させる行動が決まらないので設計できません。まずは選考設計(SERVICE 01)で、評価要素や基準を定義することをおすすめします。
Qすでに実施しているグループワークを見てもらえますか?
はい。現在お使いのテーマや評価表を拝見し、場の難易度という観点から改善点をご提案することもできます。まずはお気軽にご相談ください。
Qテーマは毎年変えたほうがよいのでしょうか?
同じテーマを使い続けると、応募者に対策されて本来のパフォーマンスが見えにくくなる可能性があります。3つ程度のプログラムを用意しておき、日によって出すテーマを変える運用をおすすめしています。
Q一度納品してもらったら、ずっと使用できますか?
はい。RDIでは基本的に、開発したプログラムを著作権ごと譲渡しています。ですので、納品後はRDIの関与に関係なく何度でも実施していただいて構いません。内容の改修も自由です。また、有償にはなりますが納品後のRDIによる改修にも応じています。
Qビジネスシミュレーションとは何が違いますか?
どちらも行動観察手法という点では同じですが、最大の違いは、ビジネスシミュレーションが対抗戦形式であるという点です。必勝法がなく、その場に応じた思考や行動が求められるため、評価も惹きつけも大きな効果が期待できます。詳しくはビジネスシミュレーションプログラム開発(SERVICE 02)をご覧ください。
Qオンラインでも実施できますか?
はい、可能です。ただし、オンラインでは観察できる情報が対面より限られます。評価者の配置や人数、記録の取り方を含めて設計しますので、実施形式は早めにお知らせください。
Q当日の運営もお願いできますか?
お客様ご自身で実施できる形で納品しますが、ご要望に応じて評価者への事前レクチャーやファシリテーション、運営サポートも承ります。ご相談ください。

CONTACT

本サービスに関するご相談・お見積もりは、お気軽にお問い合わせください。

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