RDIブログ
RDIの鈴木です。
かなり前のことになりますが、実は今年の東京マラソンで初めてサブ4を達成しました。ネットタイム(スタート地点を通過してからゴールまでのタイム)で3時間59分16秒でしたのでギリギリですが。笑

個人的にはサブ4を目標に走りましたので大変満足のいく結果でした。この満足のいく結果が生まれたのは、レースまでの練習や当日の準備、レース運びなどが概ね思い通りにいったことが要因にあると思っています。
そこで、誰かの役に立てばと、サブ4達成までに僕が実施したことを紹介してみようと思い立ち、エントリーを作りました。
ただ、もちろん僕は専門家ではないので、方法論は語れません。これは、ある一人の素人ランナーが「こうやったらサブ4達成した!」という経験に基づく方法の紹介です。そのつもりで読んでいただければと思います。
ラン歴紹介
今回で5回目のフルマラソンです。
- 1回目:約10年前にノリでフルマラソンに参加してみました。ほぼ練習なしですが、サッカーでよく身体は動かしていたのでいけるんじゃないかという淡い期待はもちろんズタズタに切り裂かれ、終わってみれば最後はほぼ歩きっぱなしの5時間28分でした。
- 2回目:6年ほど前に参加しました。もちろん1回目よりは練習したのですが、25キロあたりで太ももの裏をつってしまい、残念ながら歩く羽目に。4時間48分でした。
- 3回目:3年前です。ある程度練習をして、4時間30分と絶対に歩かないことを目標に走りました。結果として4時間28分で1回も歩きませんでしたので、このときとしては満足いく結果でした。
- 4回目:2年前。またほどほどに練習を積み、4時間13分(6分/キロ)を目標に走りました。歩くことはなかったのですが、終盤失速して4時間18分で悔しい想いをしました。
- 5回目:そして今年。ついぞサブ4達成。素人ランナーの登竜門はクリアしたのではないかと思っています。
ちなみにハーフは何度か走ったことがあり、1時間48分が自己ベストです。
サブ4に向けた具体的な練習
上記のように、これまでの記録は4時間18分でした。マラソン大会に出ると大体上位35%~45%くらいに入るくらいでしょうか。この辺り、かなりのボリュームゾーンで、同じような成績の方がかなりいらっしゃるのではないかと勝手に思っています。
それまで僕の練習の特徴はこのようなものでした。
- 大会5ヶ月前くらいから練習を始め、多くても100キロ/月程度
- 1回の練習は長くても15キロ、大体10キロ程度
- 走るときは5分~5分40秒/キロのペース
フルマラソン3回目も4回目もこのような練習で臨んで共に終盤失速してしまいました。もちろん、練習回数を増やせばいいのですが、多くのサラリーマンがそこまでの時間を割くことが難しいのではと考えています。少なくとも僕は、たぶん月に10回練習できれば良い方です。そこで、僕が単純に変えたのはただひとつ。
1回の練習で走る距離を伸ばす
これだけです。
これまでは長くても15キロくらいのランでしたが、15キロランを基本として、体調がよくなければ10キロに抑え、体調がよければ20キロ超を練習に取り入れました。というのも、タイムが伸びない原因が、レース終盤の失速にあることが多かったからです。ハーフで1時間48分が出せているので、筋力さえ続けばサブ4は出せるのではというのが僕の考えでした。
この練習法で今年の東京マラソン本番の2月28日までの5ヶ月間、具体的にどれくらい走ったのかが下記です。
10月:108キロ
11月:53キロ
12月:75キロ
1月:135キロ
2月:64キロ(本番除く)
え?それしか走ってないの?と思われるかもしれませんが、それしか走ってないです。仕事の忙しさや天候などによって月ごとにかなりバラつきも発生します。でも仕方ないです。大体みなさんもバラつきますよね!?
4時間18分を出していた頃と、練習の総量はあまり変えていません。本当に変えたのは、1回に走る距離を長くした、この1点のみです。
当日の準備
レース当日の服装や持ち物のことなどで、今回特に気をつけた点のみご紹介します。
●捨てても差し支えない長袖を上に着て待機
東京マラソンは待機の時間が他のレースに比べ長い上に、真冬なのでとても寒いです。待機の間に身体を冷やさないように、薄手のスウェットを羽織って待機しました。褒められたことはないと思いますが、レース途中で暑くなったらこれは廃棄します。このおかげで身体が冷えなくて済みました。
●雨合羽着用
今年の東京マラソンは大雨でしたので、雨合羽を事前に購入しておき、レース開始後しばらくかぶって走りました。上述のスウェットを廃棄するときも、雨合羽を一旦脱いでスウェットを廃棄し、もう1度雨合羽を着ました。雨、ずっと降り続いていたものですから。もちろん全部走りながらの所作でしたが問題なくできました。
●エネルギー源の準備
軽くて高カロリーのゼリー状の飲料と、ブドウ糖のタブレットをウエストポーチに入れていきます。ゼリーは5つで、パワーバー3つとサバスを2つにしました。
●トイレ対策
レース中にトイレに行きたくなると大幅なタイムロスですのでこれは避けなくてはなりません。大抵走り始めれば汗で流れ出ますので気をつけなくてはならないのはレース前の待機の時間に催すことです。もちろん、直前にトイレに行くというのも大切ですが、待機場所のトイレは大変混みますので、並ぶのが面倒です。そこで僕が取った対策は、レース当日の朝からあまり水分を取らないということです。当日はそわそわして落ち着かないのでどうしてもペットボトルを口に持っていきたくなるのですが、ぐっと我慢しました。当然最低限の補給はします。ただ、これはレースにもよりますが東京マラソンは寒い上に5キロでもうエイドステーションがありますので、そこで補給すれば何ら問題ありません。
レース運び
これまでは、後半に失速するのは当たり前だという考えのもと、ハーフ通過時点でのタイムを目標タイムの半分よりも速いタイムに設定していました。その結果、前半は思うとおりのレース運びができるのですが、後半の失速が予想を大幅に越えてしまうことがありました。そこで、今回は初めて、後半に巻き返す作戦にしてみました。具体的には、ハーフ通過時の目標タイムを2時間1分に設定し、サブ4を目指すというものです。東京マラソンは後半にアップダウンが多いので不安もありましたが、結果的にこれが功を奏しました。
これがサブ4達成時の5キロごとのスプリットタイムです。
0-5キロ:29分01秒
5-10キロ:28分23秒
10-15キロ:28分10秒
15-20キロ:29分00秒
20-25キロ:28分54秒
25-30キロ:28分42秒
30-35キロ:28分27秒
35-40キロ:27分08秒
40-FIN:11分31秒
ハーフ通過タイム:2時間00分47秒
フルマラソンでもっともきついと言われる35キロ過ぎからがなんとベストラップ。実際最後までかなり快適に走ることができて、しかも比較的冷静だったので「次の1キロを5分25秒で走れば貯金が10秒できて・・」みたいなことを計算しながら走っていたことを覚えています。ハーフ通過タイムも作戦通り。まさに僕にとって会心のレースでした。
まとめ
結局、重要だったのはこの3点に集約できるのではと思っています。
- 1回の練習で走る距離を長くする
- レースの待機時間に身体を冷やさず、トイレ対策もしっかりと
- 前半抑えて、後半勝負
ベースとして4時間20分~30分で走ることができる素地がある方でサブ4の壁を破れないという方の参考になれば幸いです。
次は3時間50分あたりを目標に、できれば東京マラソン、落選したら荒川マラソン(板橋Cityマラソンに改題)あたりを走る予定です。
市民ランナーのみなさん、いっしょにがんばりましょう!
- 投稿日: 2010-08-19
- カテゴリ: 日々の記録
RDIの鈴木です。

経済同友会が実施した「企業経営に関するアンケート調査」からこのような結果が出たようです。
大学教育は「論理的思考」「英語」「リーダーシップ」「理科系」の強化を希望
なるほど企業の経営者の方々はそのように思ってらっしゃるのですね。アンケート結果の上位ですから個別にはもっとユニークな意見も出たのでしょうが、平均するとこのような結果になるのはうなずける気がします。
一方で、現場の方々に同じアンケートを取ると異なる結果が出てくるのではと思います。おそらく「主体的に行動できる力」「コミュニケーション能力」「粘り強さ」といった言葉があがってくるのではないでしょうか。「英語」と答える方もいらっしゃるとは思いますが、おそらく現場レベルでは「英語」は上位には来ないのではと邪推します。
現場でのアンケートは僕の仮説でしかありませんが、仮にこのような結果になったとしたら、両者の乖離は「未来と現在」そして「全体と個」の捉え方から来ているのだと思います。
経営者は、未来を見据えます。もちろん現在も大事ですが、将来に渡って勝つための戦略からどのような人材が求められるかを考えています。一方で現場では「今、この場で」活躍してくれるであろう人材に思いを馳せる傾向が強いでしょう。
また、経営者は全体志向、全体最適でトータルで勝つことを考えます。また、自社だけではなく社会に目を向けている方も多いでしょう。それが「英語」「リーダーシップ」などに表れていると思います。一方現場は、自分の職場で活躍してくれる人材という局所に目が向きます。ですので、おそらく「命令されなくても自分から主体的に行動できる」というようなことが頭に浮かぶのでしょう。
これらはどちらが正しいということではなく、どちらも根拠を持った正しい意見です。目を向けている視野や時間軸が異なっているというだけです。
++++
今回のアンケートは「大学教育に求めること」でしたが、これは「求める人材」に対する意見とほぼ同義と考えることが出来ます。すると、求める人材像を作成するときに大切な事も見えてきます。それは、トップと現場の意見を統合するという視点です。トップがこう言ったからという意見だけで求める人材像を定めると視点があまりに未来や全体を向き過ぎますし、現場の意見だけでは逆に全体観がない結果となるでしょう。
統合において大事なことは、単純に「英語」「リーダーシップ」「主体性」「コミュニケーション能力」というように足し算的にまとめるのではなく、ヘーゲルの正反合のように止揚するという観点です。つまり、それぞれの言葉が本当に意味していることをあぶり出し、コンテキストを失わないように両者をあわせることです。こうすることで、冗長さを省いた骨太な「求める人材像」が作成されます。
もちろん、「うちは現場の意見は聞かなくてもいい」といった企業や「トップは抽象的なことしか言わないから現場を中心に意見を集めて」など個別具体的な事情があるとは思います。しかしいずれにせよ、一箇所だけからの意見では何らかの視点が欠けている可能性があるので、複眼で物事を捉えることが大切だということを今回のアンケートを見て改めて考えさせられました。
最近読んでいる本
・・・
最近の運動
自転車は相変わらず通勤の友。お盆なのでその他に運動する機会なかったので家で筋トレとかしてみた。週末はバスケやります。
- 投稿日: 2010-08-16
- カテゴリ: 日々の記録
RDIの鈴木です。

話題になったのでご存じの方が多いと思いますが、読売新聞が8月6日付の朝刊トップで大卒2割就職せずと大々的に報じ、議論の的となりました。
そのきっかけは脳科学者の茂木健一郎さんのTwitterでの連続ツイートです。内田樹(たつる)さんがブログ記事「日本の人事システムについて」でその全文を引用していますので詳細はそちらをご覧頂きたいのですが、概要は以下の通りです。
- 大学3年の夏から始まる日本の新卒採用の慣習は明らかに異常
- 新卒一括採用は経営的に合理性を欠く、なぜなら組織を強くしようと思ったら多様な人材を集めることが合理的だから
- なぜ「履歴書に穴がある」というくだらないことを問題にするのか
- 過去に都銀を1ヶ月で辞めて4年間ふらふらした後にマッキンゼーでインターンしたら即採用となった人物がいる
- 新卒一括採用にこだわると彼のような人材を見逃していることになる
- 就職も進学もしなかった2割の大卒の諸君、君たちこそが日本の希望である
- 新卒一括採用に出遅れると優秀な人材が確保できないと考えるのは幻想、本当に優秀な人間はそんな決まりきったレール以外のところにいる
おっしゃりたいことはよく分かります。確かに、就職活動が学業を阻害しているという一面もあるでしょう。また、一般的なレールとは異なるところに優秀な人材がいることも否めません。
しかし、この話には採用を実施するにあたり最も本質的で根幹的な点が欠けています。それは、「ではその優秀な人材をどのようにして見極めるのか」についてです。その見極め、すなわち「この応募者は採用後に活躍してくれる人材になる」という仮説を担保できる理由が見つからなければ、採用には至らないはずです。
経営合理性、とても重要です。ただ、見極めが主観的であればそれこそ経営合理性を欠く行為に他ならないでしょう。大切なことは、履歴書に穴があいていたり4年間ふらふらしていたりしたことをどうこういうことではなく、「なぜその応募者を合格にしたのか」について経営合理性も伴って責任を持って採用担当者が説明することです。そのためには、自社で活躍してくれる人材とはどのような人材であるかの調査・分析が必要ですし、能力とは何か、そして能力を測定するとはどういうことか、という理論と実践の統合が常に必要なはずです。その本質的で根幹的な議論なしに、「就職していない2割が希望だ」「本当に優秀な人材はレールの外にいる」と断じるのは早計だというのが、僕の考えです。
RDIも「問いかけ」が話題になるくらい影響力のある存在になれるよう、日々積み重ねながら情報発信を続けていきたいと思います。
- 投稿日: 2010-08-10
- カテゴリ: 日々の記録
RDIの鈴木です。

「ハッシュタグは××です。みなさんでつぶやいてください!」
「みなさんの気付きを共有しましょう!」
最近では教育系のセミナーでもこのような取り組みが実施されているのをよく見かけますね。特にツイッター(のハッシュタグ)を利用しての意見の共有は実施しない方が時代遅れのような感もあり、大賑わいの様相を呈しています。
誤解がないように先に申し上げておきますと、僕はこのようなソーシャル・ラーニングの取り組みに大賛成です。これまでミクロの意見を吸い上げる仕組みがなかったのを、テクノロジーの力を借りて意見を吸い上げて共有できるようになったことは大きな進歩だと思っています。一人ひとりがメディアとして意見発信をして、その意見が多数の人の目に触れる可能性があるなどということはこれまでありえなかったことで、大きなパラダイムの転換になるであろう過渡期に僕らはいるのだと思います。
そうした前提の上で、育成の分野で過度にソーシャル・ラーニングに期待するのは危うい一面もあるというのが私見です。僕は、育成にはもっと科学が入り込んでくるべきだと思っています。ここでいう科学とは、物理などのような自然科学を指しているわけではありません。統計学的な数値による相関や各学問分野での研究結果などを用いながら、スキームの構築やプログラムの設計に客観的な論拠をもたせることです。
ソーシャルな意見は、どちらかというと完成したスキームやプログラムの出来栄えに対するコメントが多くなりがちです。例えば建築で考えると、建てられた一軒家に対して「かっこいい」「2階にもトレイがあったほうがよかった」という意見が寄せられるのがソーシャルを巻き込むということです。しかし家を建てるためにはそのような意見は参考になることはありますがクリティカルなものではありません。大切なのは、建築の手法やアーキテクチャを知るということです。それらは、おそらくソーシャルな意見からはあまり多くは出てこないでしょう。
育成に関しても同じです。セミナーや勉強会で意見を交換しても、それは経験からもたらされる私見であり、また、むしろ私見を述べ合うことを推奨していることもあります。経験からくる私見であればそれは「事実」なので他者から否定のしようがなく、場が特定の人による意見披露になる恐れがないからです。しかし育成のスキームを構築したりプログラムを設計したりする側の人が知るべきは、その設計思想であり、それは科学からもたらされるものです。私見も大事で疎かにすべきではないですが、科学あってこその参考意見だと思っています。
セミナーで自分の意見を述べることができた、ということもとても大事なことだと思います。ただ、それだけに身を委ねていては、科学からは遠ざかる結果になってしまうかもしれません。
最近読んでいる本
サボリ気味・・。夏こそインプットを増やさねば!
最近の運動
天気がいいので汗だくになりながら自転車通勤したり、南アで知り合った人とフットサルしたり。ランは9月からかな。東京マラソン当たりますように。
RDIの鈴木です。
前回ラーメンのエントリーを作ったところ思った以上に好評(?)だったので調子に乗って半期ごとに紹介することにしました。正直、1年に食べたもののうち10杯しか紹介しないとなると選ぶのに困りまくりますので、半期ごとくらいの方が僕も選びやすいです。笑
さて早速いきます。
●第10位 インディアン [最寄り駅] 蓮沼 [食べたもの] 支那そばと半カレー
ラーメン自体はあっさりというには薄すぎる変哲のない塩味。だけどご主人自慢のカレーといっしょに食べるとあら不思議。カレーの味が口の中に残っているのでラーメンの味の薄さが絶妙に感じる。セットで頼んで初めて味わえる絶妙のコンボ。
●第9位 龍の家 [最寄り駅] 新宿 [食べたもの] つけ麺(もつ)
九州とんこつのつけ麺の中では最高峰。焦げた馬油のようなものをスープに入れ味をかなり濃くしてあるのでつけ麺でも問題なくいける。メニュー名にある通り、本当にもつがスープに入っている。食後はライスを入れて雑炊に。味の濃さが気にならなければ、とんこつ好きにはたまらない。
●第8位 みそや林檎堂 [最寄り駅] 東中野 [食べたもの] 林檎堂の中華そば
前回に続いてランクイン。ただし今回は新メニューの中華そば。醤油味なのでもはや店の看板とは関係なくなっているけど、これがまた旨い。中華そばをうたっているのだけど実態は濃い目のドロッとした魚介系を使った醤油。そしてこの濃厚スープに細麺をあわせてきている。トッピングの水餃子も皮がもちもちしておいしい。このお店は味噌ラーメン、つけ麺、中華そばのどれでもハイクオリティ。
●第7位 鶏そば専門店 前略っ。まるきゅう [最寄り駅] 池袋 [食べたもの] 鶏つけそば
こちらも前回に続いてランクイン。ただし2009年は「前略っ。つけそばまるきゅう」という屋号だったが鶏そば専門店にしてつけ麺だけでなくラーメンも提供する形態に変更している。鶏そばといってもあっさり透明のスープではなくて、味を濃い目にした塩ベースのとろみがかかったスープ。塩でつけ麺を作る場合は薄いと物足りず、濃いとしょっぱくなりすぎてしまうのでバランスが難しいがまるきゅうはそのバランスが秀逸。もちろんラーメンもおいしい。
●第6位 俺の空 [最寄り駅] 高田馬場 [食べたもの] 浸けぶたそば
馬場の名店が堂々とランクイン。開店当初は行列が絶えず入店まで1時間なんてこともざらだったけどブームが去ったので比較的容易に入店できるように。巷で流行りに魚介系のつけ麺とは一線を画し、魚介を使いつつも豚を押し出してきている。スープの中にもトロトロに煮込んだ豚の切れ端が入っており、これが麺に絡んでくるので豚の凝縮した味が常に楽しめる。濃厚系が好きだけど六厘舎や風雲児、やすべえ、TETSUなどと違ったつけ麺が食べたいという方は是非お試しください。
●第5位 麺処 びぎ屋 [最寄り駅] 学芸大学 [食べたもの] 醤油ラーメン
あっさりを追求した醤油ラーメン。ここ数年つけ麺のブームで濃厚系が目立つようになった反動か、2010年はあっさりが盛り返してきているように思える。その先鋒を切って走るのがびぎ屋。鶏がらをベースにした透明スープに、ほのかに香る魚介系。そして収まりのよい細麺が主張せずにスープの味を引き立てる。あっさりとした味わいながらも、ダシや麺の工夫で濃縮された体験をラーメンに込めている至高の一品。
●第4位 西尾中華そば [最寄り駅] 駒込 [食べたもの] 中華そば
引き続きあっさりラーメンがランクイン。中華そばと呼ぶにふさわしい、醤油っぽさ満載の色の透明スープに、トッピングはチャーシューと細めの豆もやしのみ。麺は極細で、それでいてコシがある。この透明スープにはやはり細麺があいますね。昔ながらの中華そばの良さを残しつつ、味わいは上品な醤油という新旧の特徴が融合したラーメン。
●第3位 いちばんや [最寄り駅] 自由が丘 [食べたもの] 三年熟成醤油ラーメン
あっさり醤油の最高峰。あっさりした中にも凝縮した旨味が活かされている、まさに熟成の味。あっさりにしながらも淡白さを排除し、口に運ぶと一瞬濃厚かのような錯覚に陥る味わい。ほのかに唐辛子が練りこまれたスープは食べ始めると止まらなくなる。細麺は適度にコシがありあっさりスープにベストマッチ。僕が今年の上半期で食べたあっさり醤油の中でベストです。白醤油というメニューも劣らずおいしいので是非お試しあれ。
●第2位 塩らーめん 本丸亭 横浜元町店 [最寄り駅] 元町中華街 [食べたもの] 本丸亭塩ラーメン
透き通った黄金スープは鶏がらを使った至福の塩味。塩味のお手本のような絶妙のスープですねこれは。濃すぎず薄すぎず、鶏のダシを最大限引き出して塩で味を整える、そんな感じ。麺は珍しく縮れ平麺。縮れているので歯ごたえがあり、まさにもしゃもしゃ食べるような感覚。魚介系の塩であればくじら軒などのようにおいしいお店は出会ったことがあるけれど、鶏がらの塩でここまであっさりしていておいしいのは初めてかも。一口目で「これは旨い!」と思いました。また絶対に食べたい一品です。
●第1位 ajito [最寄り駅] 大井町 [食べたもの] ピザソバ
2010年上半期の第1位はajitoのピザソバです。正直、これを1位にしてよいものか悩みました。ちょっと異分野、異次元の食べ物のような気も・・。しかしこれも立派なラーメン。おいしかったことに変わりはないので1位にしました。その名の通り、ピザ味の和え麺です。チーズ、トマト、アンチョビ、タマネギ、ピーマンなど具はピザそのまま。これに太麺を混ぜて、チーズと絡めながら食べます。これが実に旨い。そして間違いなくピザの味がするのです。こんな変わりものを考えただけでMVPものですわ。食後には追加でライスを注文し、リゾット風にして食べられます。これも、リゾットとして普通に勝負できますよ。他にもおもしろいメニューを考えて提供してくれているので、大井町に行ったら是非ともajitoへ。
2010年はあっさり系のお店が少し流行り始めたように思います。引き続き濃厚系もブームが続いていますが、おそらく後半には陰りが見え始めるのではないかと思っています。濃厚系は食べ過ぎると飽きますが、あっさり系(でおいしいの)は何度食べても飽きないので、本当においしいあっさり系が増えればブームはしばらく続くと思います。
また、この夏は冷やしラーメンが例年以上に提供されています。既にいくつかはいただきましたが、夏本番はこれからなのでもっと食べに行きたいと思います。いい冷やしがいくつか見つかれば、夏の冷やしラーメンの特集でも組もうかな・・。
最後に、期間限定のラーメンでおいしかったものを2つ紹介します。本当においしかったのでランキングでも上位に入ること間違いなしですが、紹介してももう販売していない可能性が高いので番外編という形にしました。
●●おまけ
番外編① 麺屋宗&SOU [最寄り駅] 中目黒 [食べたもの] 生姜塩そばソルジャー
ソルトとジンジャーでソルジャーですね、きっと。ベースは塩で、その中に刻み生姜におろし生姜がたっぷりと。身体が温まりますわ~。もともとここの塩はあっさりしていておいしいので、そのベースがあってこそだろうけど、生姜が思った以上に活きてます。トッピングも珍しく、揚げニンジンに揚げレンコン、揚げ山芋、鶏団子に水菜。和風な仕上がりが生姜を引き立てているというのもあるかな。麺は細縮れ麺でコシがあって旨い。変り種ながら、こういうのがもっとあってもいいと思うような、むしろ定番にしてほしい一品。
番外編② 鶏そば専門店 前略っ。まるきゅう [最寄り駅] 池袋 [食べたもの] 海老油そば
ここは毎日「本日の裏そば」として日替わりメニューを提供しています。たまたま訪れた日の裏そばが海老油そばでした。中華料理の、海老のXO醤炒めをそのまま油そばに押し込んだような香り。これまで食べた海老を使ったラーメンの中で、もっとも海老の良さを活かしている気がする。麺に絡んだ油は、海老の香りがそのまま移っていて光り輝く麺が神々しく感じるほど。トッピングに蒸し海老が乗っているけど、これはインパクトはなく、むしろ見えない海老が丼の中で踊っているかのよう。食欲をそそる食感と味であっという間の完食でした。
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